「今年の母の日、何にしよう…」
そんなお父さんに、ぜひ試してほしいのが「絵本の読み聞かせ」を母の日のメインイベントにすることです。母の日は『プレゼントを買う日』ではなく、『言葉にできない感謝を、子供と一緒に形にする日』。今回は、わが家で6年間読み継いできた経験から、6歳児と父親が選ぶ「母の日に贈りたい絵本5選」をご紹介します。
なぜ母の日に絵本?毎年同じプレゼントになる本当の理由
母の日にカーネーションとケーキ、あるいは少し奮発したアクセサリー。「これでお母さんも喜んでくれているはず」――そう思い込んできた父親は、私だけではないはずです。でも、本当にそれだけで足りているのでしょうか。
私が息子と母の日を過ごしてきた6年間で気づいたのは、**お母さんが本当に欲しいのは『物』ではなく、『家族からの言葉』**だということ。
そして子供にとって、母親はあまりにも身近で当たり前の存在。だからこそ、自然な流れで「お母さんって特別なんだ」と気づく仕掛けが必要なのです。その仕掛けに、絵本ほど優しい道具はありません。
母の日が「いつも通りの日曜日」になってしまう3つの原因
原因①:普段「ありがとう」を口に出していない
家族の会話の中で「お母さん、ありがとう」という言葉、何回出てきていますか?私自身も、忙しさにかまけて気持ちを言葉にせず、態度で済ませてきた時期がありました。普段使わない言葉は、母の日だけ言おうとしても出てきません。子供も同じです。
原因②:『物』に気持ちを代弁させてしまっている
カーネーションやプレゼントは、便利な「言葉の代わり」になってしまいます。プレゼントを渡した瞬間、感謝の気持ちが完了したような錯覚に陥るのです。これは父親が陥りやすい一番の落とし穴。物を渡しても、その後ろにある気持ちが伝わらなければ、母の日の本当の意味は薄くなってしまいます。
原因③:父親自身が「妻への感謝」を表現できていない
ここが一番大事なポイントです。子供は、父親が母親をどう扱っているかをじっと見ています。私自身も、息子に「お母さんに『ありがとう』を言おうね」と言いながら、自分はちゃんと言えていなかったことに、ある日気づきました。父親が背中で見せられない感謝は、子供にも届きません。
解決策:母の日に親子で読みたい絵本5選
そこで提案したいのが、母の日に絵本を読み聞かせる時間を作ること。絵本は「ありがとう」を直接言わなくても、ページをめくるたびに自然と気持ちが伝わる魔法のツールです。今回はこの5冊を厳選しました。
①『おかあさんはね』エイミー・クラウス・ローゼンタール作(主婦の友社)
「あなたが○○できますように――」というお母さんから子供への祈りが、温かい絵とともに綴られていく一冊。母親が子供に向けるまなざしの深さに、読み聞かせる父親のほうが涙ぐみます。
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おすすめ年齢:3歳〜小学校低学年
②『ちょっとだけ』瀧村有子・作/鈴木永子・絵(福音館書店)
下の子が生まれて「お姉ちゃん」になった主人公が、ママに甘えたい気持ちを「ちょっとだけ」我慢する物語。下の子がいないご家庭でも、**「お母さんはいつも私のことを見てくれている」**と感じられる、母の偉大さを描いた名作です。
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おすすめ年齢:3歳〜6歳
③『おかあちゃんがつくったる』長谷川義史(講談社の創作絵本)
関西弁で語られる、たくましいおかあちゃんの愛情物語。ミシン一台で何でも作ってくれるお母ちゃんの姿に、笑いながらホロっとします。**「お母さんにも、お母さんの子供時代があった」**という当たり前の事実を感じることができる一冊です。
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おすすめ年齢:4歳〜小学生
④『ママがおばけになっちゃった!』のぶみ作(講談社の創作絵本)
ママが突然おばけになってしまったらどうする?というショッキングな設定から、「ママがそばにいることの当たり前ではない奇跡」を伝える絵本。「ママに会えなくなる」という想像が、子供の心に『今そばにいてくれる尊さ』を刻みます。
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おすすめ年齢:4歳〜小学生
⑤『ちいさなあなたへ』アリソン・マギー作/ピーター・レイノルズ絵(主婦の友社)
母から子へ、そして自分の母を思う、世代を超えた愛情が描かれた名作。子供向けというより、読み聞かせる父親自身が「自分の母」を思い出して泣いてしまう一冊。母の日に、奥さんと自分の両親、両方への感謝を呼び起こすきっかけになります。
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おすすめ年齢:5歳〜大人まで
母の日当日、父親が今日からできる3つのアクション
アクション①:朝、家族3人で1冊読み聞かせる
母の日の朝、ベッドやリビングのソファに3人で座って、上記の絵本から1冊を父親が読み聞かせる。これだけで、その日のスタートが特別な時間になります。所要時間はわずか10分。普段なかなか絵本を読まないお父さんこそ、この日に読み聞かせ役を担うことに意味があります。
アクション②:絵本を読んだ後、子供に「お母さんに伝えたいこと」を聞く
絵本を読み終わったら、父親から子供に「絵本を読んで、お母さんに伝えたいことある?」と聞いてみてください。子供から自然に出てきた言葉ほど、お母さんの心に響くものはありません。
アクション③:絵本に父親自身からのメッセージを添えてプレゼントする
カーネーションだけでなく、絵本そのものを母の日のプレゼントに加えてみてください。表紙の裏に父親から「いつもありがとう」のメッセージを書き添えれば、ずっと家族の本棚に残る記念日になります。
まとめ:母の日は「言葉と絵本」で、毎年特別な一日にしよう
母の日は、お母さんへの感謝を子供と一緒に育てる、年に一度の貴重な機会です。プレゼントだけで終わらせず、絵本を通じて「気持ちを言葉にする練習」を家族で積み重ねていけば、一年で一番あたたかい日になります。
今年の母の日(2026年は5月10日です)、ぜひ一冊、家族の本棚に加えてみてください。
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今年の母の日、絵本がご家族にあたたかい時間を運んでくれますように。


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