「子どもに音楽の習い事をさせるつもり、正直まったくなかったんです」
これが、私たちがヤマハ音楽教室に入会したときの、正直な出発点です。
きっかけは嫁さんの一言でした。「体験レッスンがあるみたいだから、行ってみない?」という軽い提案でした。私自身は特に乗り気でもなく、「まあ、せっかくだから行ってみようか」という感じで参加しました。
ところが、息子の様子が想像と全然違っていました。
音楽に合わせて体を動かしたり、先生の歌声に合わせて声を出したり、息子が本当に楽しそうにレッスンに取り組んでいたんです。その顔を見て、「あ、これ続けさせてあげたいな」と思いました。それがヤマハを始めたすべてのきっかけです。
この記事では、そんな「最初は乗り気でなかった父親」が、2年半ヤマハに付き合ってきて気づいたこと、感じたことを正直にお伝えします。
そもそも、なぜヤマハを選んだのか
先ほどお伝えしたように、選んだというより「嫁さんが見つけてきた体験レッスンに行ったら息子がハマった」という流れです。
もともと私には「子どもに音楽を教えたい」という気持ちはありませんでした。私自身も楽器はほとんど触ったことがなく、音楽教育に関心があったわけでもありません。
でも体験レッスンで息子の顔を見たとき、「この子、楽しいと思っているんだな」というのがはっきりわかりました。子どもが自分から「楽しい」と感じている習い事って、なかなかそうそう出会えるものじゃないので即決しました。
「子どもが楽しいと感じているなら、それが一番の理由になる」——そう気づかされた体験レッスンでした。
①「うちの子、本当に向いているのかな」という不安
入会して数ヶ月が経ったころ、私はこう思っていました。

「息子、ちゃんと楽しんでいるのかな。他の子よりも覚えが遅い気がする。このまま続けていていいのだろうか」
グループレッスンなので、どうしても他の子と比べてしまいます。同じクラスのAちゃんはキーボードをスラスラ弾けているのに、うちの息子はリズムがなかなか合わない。
最初のきっかけは「息子が楽しそうだったから」だったはずなのに、気づけば「他の子と比べて上手くなっているか」ばかりが気になっていました。
「この習い事、続けていて意味があるのかな」という不安は、多くの親が一度は感じることだと思います。
②ヤマハを続けられた理由
ただ、不安がありながらも2年以上通って気づいたことがあります。
ヤマハで「楽しく続けられている家庭」と「途中で合わなくなってしまう家庭」の差は、「なぜヤマハに通っているのか」という目的意識がはっきりしているかどうかです。
ヤマハの幼児科は、個人レッスンではありません。5〜6人程度の子どもが一緒に学ぶグループレッスンです。
「短期間で楽器を上手くする場所」を求めて入ると、グループのペースや進め方に不満を感じやすくなります。でも「音楽が好きな子を育てる場所」として捉えると、グループで一緒に楽しむこと自体が価値になります。
私たちが続けてこられた理由を振り返ると、出発点が「息子が楽しそうだったから」というシンプルなものだったことが、実は大きかったのかもしれません。
③続けられる子とそうでない子の3つの違い
私が2年以上見てきた中で気づいた、「ヤマハで伸びる子」と「途中でやめてしまいやすい子」の違いを3つシェアしたいと思います。
原因① 親が「成果」を急ぎすぎている
ヤマハの幼児科は、「聴く力」を最初に育てるカリキュラムです。
最初の数ヶ月は、音楽を聴いて体で感じることが中心で、「弾ける」ようになるスピードはゆっくりです。
ここで焦ってしまう親御さんが、少なくありません。「もう3ヶ月経つのに、まだこれしか弾けないの?」と感じてしまう。
でも、このゆっくりとした土台づくりこそが、ヤマハの本質です。
「すぐ弾けるようになる」ことより「音楽を一生好きでいられる土台」を作るのがヤマハのゴールだということを、最初から理解しておくことが大切です。

体験レッスンでも講師の方が保護者である私たちに同じことを述べていました。
私自身、最初はこの点でモヤモヤしていましたが、1年が過ぎるころから息子の「耳の良さ」が明らかに育っていると感じるようになりました。カラオケで音程を外さずに上手に歌ったり、耳で聞いたメロディを自分で弾いてみたりしていたのです。
原因② 家での練習への親の関わり方
ヤマハは週1回のレッスンだけでは、力がつきにくい構造になっています。家での練習が不可欠です。
そして6歳の子どもは、一人では練習できません。「練習しなさい」と言うだけでは、ほとんどの子がやりません。
誰かが「聴いてくれる」環境が、子どものやる気を育てます。
うちの場合、1年目はレッスンが日曜日だったこともあり、私が積極的に息子と一緒にレッスンに関わっていました。家での練習も、隣に座って一緒に取り組むのが日課でした。
2年目からはレッスンの曜日を月曜日に変えたため、レッスンへの付き添いも家での練習を見るのも、嫁さんがメインになっています。
ただ、私の関わり方がゼロになったわけではありません。2年目以降の私の立ち位置は少し変わりました。今は息子に「お父さんに弾いて聴かせて」とお願いし、子どもに「教えてもらう」立場をとるようにしています。
これが意外と効果的で、息子は「お父さんに教える」という役割を与えられることで、演奏への自信がぐっと上がるんです。「うまく弾けたらお父さんに聴かせよう」というモチベーションにもなっているようです。
親が関わる形は、家庭の状況によっていろいろあっていいと思います。大切なのは「誰かが聴いてくれる」「誰かが喜んでくれる」という環境を作ることではないでしょうか。
原因③ 子どもの「楽しい」を見落としている
「ピアノを上手に弾けるようになること」だけを目標にしてしまうと、見落としがちなことがあります。
息子がヤマハで得ているもので、私が一番嬉しいのは「音楽が好き」という気持ちが育っていることです。
クラスのお友だちと一緒に演奏する経験、先生に褒められる経験、発表会で拍手をもらう経験。これらが積み重なって、「音楽って楽しい」「またやりたい」という内発的な動機が育っていきます。
上手か下手かよりも、「音楽が好き」という気持ちのほうが、長い目で見ればずっと価値があると私は思っています。
④2年半通って見えてきた「続けるコツ」
父親として、実際に効果があったと感じる取り組みをご紹介します。
コツ1:自分が好きな曲・得意な曲を見つける
ヤマハではテキストで様々な曲を練習します。得意な曲や苦手な曲など様々出てきます。息子自身、モチベーションが上がらない時などは、自分が好きな曲、得意な曲をどんどん弾いて気分を上げていました。
苦手な曲に出会った時は、たまに自分が弾ける曲をどんどん弾くと息抜きとなり練習を続けることが出来るようになります。
コツ2:レッスン帰りに「楽しかったこと」を聞く
レッスンが終わったあと、私は必ず「今日のレッスンで何が楽しかった?」と聞くようにしています。
「〇〇ちゃんと一緒に弾いたのが楽しかった」「先生にシールをもらった」など、子どもなりの楽しさがあります。
この会話が積み重なって、「ヤマハに行くのが好き」という気持ちにつながっていきます。
コツ3:比べない・急かさない
グループレッスンでは、どうしても他の子と比べたくなります。
でも、子どもの音楽的な成長は、比べるものではないと、2年かけてようやく腑に落ちました。
うちの息子には息子のペースがある。それを信じて待てるようになってから、本人もレッスンを楽しめるようになりました。
⑤【具体アクション】ヤマハを検討しているなら、今日やること
もし今、ヤマハ音楽教室への入会を検討しているなら、次のステップをおすすめします。
Step 1:とにかく体験レッスンに参加してみる
難しく考えずに、まず体験レッスンへ。私たちも「とりあえず行ってみようか」という気持ちで参加したのが始まりです。入会するかどうかは、そのあとで考えれば十分です。
Step 2:体験レッスン当日、子どもの表情をよく観察する
上手く弾けるかどうかではなく、「楽しそうか」「先生と楽しく関われているか」を見てください。この感覚が、続けられるかどうかの最大のヒントです。
Step 3:グループレッスンの特性を夫婦で共有しておく
「すぐに上手くなる場所」ではなく「音楽が好きな子を育てる場所」だという前提を、夫婦・家族で共有しておくと、入会後のモヤモヤが減ります。
Step 4:家での練習に、週3回・10分だけ付き合う
これだけで、レッスンの効果が大きく変わります。フルタイム共働きでも、10分は作れます。
⑥【まとめ】最初は乗り気でなかった父親が、2年半続けて思うこと
最初は「嫁さんに言われたから体験に行った」だけの私が、今では息子のレッスンを楽しみにしています。
ヤマハ音楽教室は、「短期間で楽器を上手くさせる場所」ではなく、「音楽を一生好きでいられる土台を作る場所」です。
それさえ理解していれば、ヤマハは本当に良い環境だと思います。息子が音楽に対して前向きな姿を見るたびに、「体験レッスンに連れて行ってくれた嫁さんに感謝だな」と感じます。
まだ迷っているあなたへ。難しく考えずに、まず体験レッスンに行ってみてください。子どもの笑顔が、きっと答えを教えてくれます。
おすすめの本・記事はこちら
子どもの習い事・音楽教育・子育てに悩んでいる方へ、合わせて読んでいただきたい本を紹介します。
子どもの「好き」を伸ばすために読みたい1冊
『戦略的ほったらかし教育』岩田かおり著(ディスカバー社)
子どもの自立心や内発的な動機を育てるヒントが詰まった一冊。「親がやりすぎない」という視点が、ヤマハを続けるなかで私自身もとても参考になりました。習い事への関わり方に迷っている方にぜひ読んでいただきたいです。
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