重たい荷物と共に築いた信頼:物流現場での経験談

こんにちは、けんさんです。

物流企業に勤めて17年。今までの経験を振り返っています。

制服を着たセールスドライバーとして13年、法人営業として4年の経験を通じて、自分の会社人生を棚卸しするために綴っていきます。

初めての担当エリアでの顧客との出会い

入社して初めての配属先の担当エリアでの顧客で、企業向けの制服を卸している会社がありました。この会社はもともと多くの荷物を出荷していました。衣類とはいえかさばると結構な重量になります。段ボールも大きく、大人一人が何とか抱えられる大きさです。その箱が日に何十個も出荷されます。集荷の作業は荷物をトラックに手積みし、営業所に持ち帰ってさらに行き先別に分けるので、同じ荷物に少なくとも2回は触ります。重たくて大きい荷物を何度も何度も繰り返し積んでは降ろし、積んでは降ろしを繰り返していました。正直しんどい作業で、毎日クタクタでした。

営業キャンペーンの挑戦

そんな中、会社で営業キャンペーンが行われました。定期的に行われる「物販」の仕事。物流企業でありながら、なぜか「物販」も行っていることに正直戸惑いましたが、仕事は仕事。カタログ片手に顧客へ商品を買ってもらうよう営業をかけました。営業が苦手な私、口下手で営業トークができるわけでもなく、なかなか売り上げが上がりません。

感動の瞬間:顧客の感謝

その最中、先ほどの制服を卸している会社の方が、カタログを見るなり「買うよ、どこに書いたらいいの?」と言ってくださり、10個をぽんっと買ってくれました。結果、その顧客から40個近くの商品を買っていただきました。

感謝の理由

特に営業もしておらず、ただただ荷物を集荷するだけの顧客がなぜカタログを渡しただけで商品を買ってくれたのか。それは、顧客の担当の方が、私が毎日汗水たらして黙々と作業を行っている姿や、急な荷物の追加の依頼にも快く引き受けていた姿を見て、感謝の気持ちが出たのでその御礼とのことでした。こちらは仕事で集荷を行っていますが、それだけでも感謝されることがあるのかと驚きました。正直、しんどいときはしんどそうな顔や態度に出ていたと思います。それでも感謝してもらえたのなら、担当の方の心が広かったのでしょう。

上司の教え:顧客との信頼関係の大切さ

エピソードの最後に、当時の上司から聞いた印象的な言葉をシェアしたいと思います。

「商品は、ドライバーが如何に顧客と良好の関係を築けているかで売れ行きが決まる。」

正直、物流企業なので現物の商品を売るのは本筋ではありませんが、日々の業務を通じて顧客との信頼関係を築くことの大切さを知りました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました