「タルムード」金言集

こんにちは、けんさんです。

お嫁さんとおけい(3歳)の3人暮らし。

働くお父さんしてます。

家族に”ありがとう”と言われたくて、日々奮闘中です。

今日は本の紹介です。

ビジネス書の中では有名な本の中から、家族との向き合い方や幸福感に関する部分を切り取ってお伝えします。

このゴールデンウィーク、働くお父さんお母さんは、久しぶりにお子さんと一日中一緒の時間を過ごされた方が多かったのではないでしょうか。家族とどのように過ごせたかな、たくさんの思い出は作れたけど、本当に幸せを感じる瞬間はどこだったかな、など、振り返ってみたとき、どのように家族と向き合い、どこに幸福を感じましたか?

ビジネス書として有名な本、「タルムード」金言集

今日紹介する書籍は、

「ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集」石角完爾著 集英社  です。

この本は、自身もユダヤ教に改宗した著者が、ユダヤの人々に5000年前の昔から語り継がれている有名な説話を現代人にわかりやすくまとめて紹介している本です。

”タルムード”とは古代ヘブライ語で「研究」「学習」を意味する言葉で、その内容は日常生活に関することや、医学などの高度な学問まで多岐にわたります。ビジネス書としては有名な本で、”金言集”と銘打っているように、お金に関する含蓄のある説話が大半を締めています。

今回は、中でも「家族との向き合い方や幸福感に関する部分」を紹介したいと思います。

”パラダイスを見つけた男” の話

ある村に、粉屋の男が住んでいた。妻と2人の子供がいて、一日中粉まみれになって働いていた。

そんな生活に嫌気がさし、もっと楽しいパラダイスがあるのではないかと男は考えた

ある時、客から、「旅に出て、夜、靴を枕元に置いて眠り、翌朝、その靴が向いている方向に行くとパラダイスがある」という言い伝えを聞いた。

その話を聞いて、男はパラダイスを探しに家族を置いて旅に出てしまった。

言い伝えの通り、夜、靴を枕元に置いて眠ると、小動物たちなどが靴を動かしており、男は靴が向く方へ歩いて行った。

何十日か経った後、男はある村を見つけた。パラダイスには程遠い寂れた村だった。

しかしそこには聞き慣れた声と容姿の母子がいた。

その母子は「よく帰ってきたね」と温かく男を迎え入れたので、男は「ここがパラダイスに違いない」と思い込み、ここで暮らすことに決めた。

そして、昔と同じように、一日中粉まみれになって働いた。

働くお父さんの目線から感じたこと

この話のオチは、結局、男は元の村に戻ってきており、男はそれ気が付かず「パラダイスだ」と勘違いしているが、以後同じ仕事でも幸せに暮らしたという所です。

この話から、働くお父さんの目線から感じることは、”家族とどう向き合うか”ことの大切さと、”幸せは自分の目の前にある”ということです。

家族とどう向き合うか

この話の中で、男は家族を残して、相談もなしに旅に出てしまします。そして、数十日後、勘違いしながらも家族のもとに戻ってきました。

母子の立場からすると、働き手の父が突然失踪するのですから気が気ではなかったはずです。置き手紙でもあれば別ですが、それもありません。しかし驚くことにこの母子は、突然帰ってきた父を、理由も聞かずに受け入れています。

家族とはいえ、全く別の人格を持った人間が集団で暮らしています。お互いの全てを知ることなど到底できません。家族に何かあった時、根掘り葉掘り聞くのではなく、問い詰めるでもなく、”察して、受け入れる”これが家族との向き合うにあたって大切な要素ではないかと感じます。

幸せは目の前にある

男は勘違いして村に戻ってきて、結局同じ粉屋としての仕事を繰り返すことになります。しかし、男の心の持ちようは変わっています。理由は、目の前の幸せに気がつけたことではないかと思います。

日々働いていると、仕事の疲れなどで、日常生活の些細なことに鈍感になってきます。より楽をして稼げれば幸せになるのではないか、宝くじが当たれば幸せになるのではないか、などあらぬ方向に幸せを求めてしまいがちです。

しかし、”幸せ”は目を凝らしてみると目の前にあることをこの話は教えてくれます。パートナーが洗濯をしてくれたこと。料理を作ってくれること。子供が歌を歌えるようになったこと。日々元気に過ごしていること。このような”目の前”にある小さなことは、毎日起こっています。継続は力なりとは言いますが。この小さな幸せを摘み取っていくことで、日々の幸福感は満たされていくのではないでしょうか。

 

 

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